6/5 くるみは緑の金色、な

 

 家の玄関の東側には、10年前くらいから植樹した様々な木があります。名付けて「孫の森」。孫が生まれる度に、庭に彩りを添える記念樹を植えようと始めて、今年の春に8本目になります。何せ、昨年の12月に8人目の孫が生まれたものですから。
 梅やあんずなど、実を付ける木が多く、木の成長を実が成る日を夢見ながら、成長する孫の姿を重ね合わせて楽しむという趣向です。
 8番目の木は「菓子くるみ」にしました。2・3年で実がなり、殻も割りやすいというので、これに決めて春になったら植えようと早々に苗木を購入。3月下旬に植樹しました。ところが、回りの庭木は順に芽を出し花を咲かせるのに、この木はまったく芽を出す気配がありません。花木の季節を過ぎた5月中旬になっても植えたときのまんま。さすがに、これは枯れてしまったかと思い、再度購入するにしても植樹の適期は春か秋ということで、急がずに10月にでももう一度植えようとあきらめました。ところが、5月下旬になって4日ほど九州旅行をして帰ってきてみると、なんと芽が出てさらに葉っぱが広がり始めているではありませんか。突然眠りから覚めたかのように、今ではあちこちから枝葉が伸びつつあります。
 宮沢賢治「かしはばやしの夜」の中で月夜に柏の木たちが歌います。「くるみはみどりのきんいろ、な、かぜにふかれてすいすいすい、くるみはみどりのてんぐのおうぎ、かぜにふかれてばらんばらんばらん、くるみはみどりのきんいろ、な、かぜにふかれてさんさんさん」ほうとうに、くるみの葉っぱが神々しく見えます。

2026年06月05日